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わが社のIT化 自社IT化に向けた取り組み、悩みやニーズを通してIT化の現状を探る

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販売管理システムの導入。激しい季節変動要因から来る、在庫管理の難しさ。基幹システム導入の1stステップとして、販売管理システムを導入しました。

基幹システムの導入に着手した株式会社金原様。今回導入した販売管理システムの導入経緯について、社長の金原氏、プロジェクトを推進した高橋氏、伊藤氏にお話を伺いました。

CompanyOutline 会社概要
株式会社金原Photo 株式会社金原
昭和21年、ユニフォーム専門メーカーとして創業。学校制服をはじめ、官公庁、鉄道、ホテル、一般企業など幅広い分野で事業を展開。2004年には、品質管理・環境への配慮を両立させるトータルマネジメントを目指してISO14001を取得。環境対応型ユニフォームブランドも展開する。
 
→会社情報
ユニフォームメーカー独特の課題を解決するために

Photo (株)金原様は、創業当初から今日に至るまで、ユニフォーム専門メーカーとして事業を展開。近年は、ユニフォームという商品の特徴から来る、構造的な課題に頭を悩ませていた。 学校の制服でも、企業や官公庁の制服でも、最大の需要は4月に集中する。そうすると、ピークはどうしても2月、3月に集中してしまうのだ。

 「特に学校の場合は、入学式までにはどんなことをしても、一人残らず制服を着ていただかなくてはいけません。そうすると、2月、3月はどうしても猛烈な忙しさになるんです」(金原氏)

 現在は、海外も含め、複数の工場で生産を行っている。さらに制服の場合は、パーツ毎に異なる工場で生産し、それをパッケージングして納品する。とても複雑な在庫管理が求められるのだ。

 「今までは、シーズンが終わって棚卸しをすると、どうしてこんなに在庫が残っているんだ、なんてこともあるわけです」(金原氏)

 ベビーブーム世代が入学を迎えた15年前に前後して、現在の少子化へと時代は変遷。好況を呈した頃は許された人任せの在庫管理も、現状の厳しい環境下においては、根本的な解決が必要になった。

 「我々の世界の人間は、春と他の月が大きく違うので、あまり数字に敏感ではない面があります。私はもちろんいつも気にしていますけれど、社員全員が経費や仕入れ、外注に関して、もう少し数字的な裏付けを持って計画し、行動することが必要なんです」(金原氏)

 担当者毎の長年の勘ではなく、数字的な裏付けを持つこと。そのためには、どうしてもシステム化が必要になる。

 「口で在庫管理をしっかりやれと言ってもだめです。数字的な裏付けを持つためには、判断するための材料をきちんと与えないとできません。今までの数字、これからの数字がどうなっていくかというのを、みんながきちんと考えていくことが大切なんです」(金原氏)

 こうした問題意識の元に、システムの検討がはじまりました。

納得が行くまで繰り返されたプレゼンテーション

Photo 社内へのパソコンの導入は早い時期から行われ、Windows95のリリース当初から、主に経理や事務などで使用されていた。そうした社内のパソコンをつなぎ、業務の効率化をはかるためにLANを導入。その次のステップとして、さらに業務を効率化するためのシステムの導入が検討された。

 「こちらはみんな素人ばかりでしたから、はじめはNTTさんからいろいろ提案をいただきました」(高橋氏)

 ただし、はじめはあまりぴんと来る提案ではなかったという。提案は、多いときには週に何回も、場所や相手を変えて繰り返された。期間的にも、回数的にも、これは通常よりもかなり多い頻度だ。

 「やはりこちらでは先が見えないものですから、事前に要望を出すと言うより、できあがったものに対してあれこれ言うかたちになってしまいました」(高橋氏)

 そして、これならいけそうだという提案が出てきたのは、提案が始まってから半年後のことだ。

 「そのときは、生産と販売のシステムに、具体的に当社のデータが入った画面でのプレゼンテーションでした。それで、ああ、こういう風になるのかと、はっきりではないですけれど、わかってきたんです」(高橋氏)

 そしてその案を、高橋氏、伊藤氏でとりまとめ、沢井常務に説明を行った。沢井常務には「システムを導入しないで昔からの流れでそのままやっていたのでは、会社を存続させていくのは難しい」との熱い想い入れがあった。それが大きな要因となり、金原社長の了解を得ることができ、導入が決定された。

社内導入をスムーズに実現したデモンストレーション
Photo

 当初は生産管理、販売管理ともに導入するプランが進行していたが、予算等の都合により、まず、販売管理システムから導入することが決定した。しかし、大幅な業務改革となる新システムの導入には、現場サイドとの調整も不可欠となる。

 「新しいことを始めるに当たっては、恐怖感もあるでしょうし、これによって業務がむしろ増えるんじゃないかという認識が、社内にはあったかもしれません」(高橋氏)

 言葉で説得するよりも、ここでもデモが効果的であったようだ。

 「NTTさんに、部課単位で操作デモをやってもらって、こういうものを導入するんだと説明してもらったんです。そこで恐怖心を減らしていくことができたんじゃないかと思います。我々自身は、特に何もしませんでしたね(笑)」(高橋氏)

 実際の導入に当たっては、業務フローや使用している帳票類などに合わせた仕様が必要になってくる。そこで、関連部署から代表を選出し、7人のプロジェクトチームが結成された。そしてマスターなどは、各担当スタッフが分担してパソコンで作成することとなった。

 「商品マスターだけでも数万件ありますからね。一方で通常業務をこなしながら、休日まで出てきてやってくれました」(高橋氏)

 こうして半年間のテスト期間、そして1ヶ月間の併用期間を経て、新システムへと切りかえが行われた。

成功の要因は、専門家をうまく使いこなすこと

Photo 在庫管理と事務処理の軽減が、今回の導入の目的だった。導入の成果はどうだったのだろうか。

 「在庫管理についてはこれからですが、事務処理については明らかに軽減されています。たとえば売り上げを計上するにしても、納品先に渡す伝票にしても、それぞれ別に作成しなくてはいけなかったところが、1回の入力で済みますからね」(伊藤氏)

 「営業部では、これまで経理が月1回まとめた売り上げ実績を確認するだけだったんですが、今はいつでも見られます。毎日画面を見ながら、自分の部署の売り上げを確認しているみたいですね」 (伊藤氏)

 約1年にわたる開発を経て導入した販売管理システム。だが、これは、第1弾であり、導入に当たって描いた全体プランへ向かっての序章でもある。

 「まだ在庫データを入れていないので、それが入るとかなり効果が出てくると思いますね。そのあとに、生産管理システムを入れて、会社全体を一括で管理できるようにしていきたいと思います」(高橋氏)

「今回導入したことで、システムの全体像が見えやすくはなりました。今度、生産管理システムを入れるときには、今回ほど苦労しないでしょうね」(伊藤氏)

 わからない中で開発を進めていくこと。そこにはやはり信頼関係が欠かせなかったという。

 「100%信頼してやってきました。たくさん注文つけましたけど(笑)」(伊藤氏)

 ただし、単に任せっきりにしたわけではもちろんない。

 「ITに関する専門性だけでなく、当社の事情をより深く知ってもらったことが、成功の要因だったと思います」(高橋氏)

 「技術的な部分では、ほとんど「おんぶにだっこ」だったのは事実です。でも、納得がいくまで時間をかけること、極力現場中心で考えること、そして結果自分たちがいかに楽になるかということを考えること。それが大切なんだと思います」(伊藤氏)

 そして最後に全体を振り返って、高橋氏は言う。

 「NTTに限らず、プロフェッショナルな技術や知識をもっているところと、うまく協力してやっていくということが大切なんだと思います」

取材を終えて

金原社長より制服製造業界の今後及びIT化によるこれからの時代に対応するべく会社への変革を行っていく強い思いを伺うことができました。 今後、金原様のIT化やブロードバンドのご利用へ通信会社としていま以上にご協力ができればと願います。
最後になりますが、ご多忙の中にてお時間を割いていただきました金原社長、高橋部長、伊藤課長へ御礼を申し上げます。
ありがとうございました。

株式会社NTT東日本-神奈川 横浜西営業支店 川畑直樹


 
Profile 今回お話を伺ったのは…
金原正和氏 金原正和
株式会社金原 取締役社長
昭和36年大学卒業後、関西の商社に勤務の後当社入社、札幌営業所長、専務を経て、昭和48年に社長に就任
  高橋 敦氏 高橋 敦
商品管理部 部長
システム・プロジェクトチーム リーダー
営業部、生産部をつなぐポイントに籍を置くことで、各部門にての必要な情報をまとめる。特にシステムの要である、マスターの作成において各部への指示、統括に尽力した。
伊藤 茂氏 伊藤 茂
総務部経理課 課長
システム・プロジェクトチーム 副リーダー
総務経理部の立場から、システムに必要な情報のとりまとめを行なう。特に各部門に関係する帳票類についての指示を担当。
     

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