|
―― 御社ではIT化にも積極的と伺っています。具体的にはどのように活用されているのでしょうか。
いまフル活用しているのが、テレビ会議システムです。私たちのような多店舗展開では、これは非常に有効ですね。とくに新入社員の研修には、なくてはならないものになっています。以前から弊社には、さまざまな地域や量販店などから、出店の要請が絶えませんでした。しかし、それに応えるための人材育成がボトルネックとなり、店舗展開のハードルになっていたんです。その問題をテレビ会議システムが解決してくれました。
このシステムはNTT東日本のものですが、せめて、もう3年早く導入できていたら、今の私たちはもっと大きくなれていたでしょうね。これはお世辞ではなく、私の正直な実感ですよ(笑)。
―― お役に立てて光栄です。しかし、それも御社がIT化に積極的であったから果たせたこと。そもそもIT化への関心は、いつ、どのように芽生えたのでしょう。
今から10年ほど昔にさかのぼります。その頃、私たちは相次ぐ車両盗難に頭を抱えていました。それはもう、保険では賄いきれないほど、多額の損失が出ていたのです。
そこで決心したのが、ライブカメラの設置。当時はまだ適当な機材がなく、あるメーカーにカメラを開発してもらい、すべて有線でネットワークを構築しました。その投資額といったら!まさに「清水の舞台から飛び降りる」思いでした(笑)。
しかし、盗難防止の効果は絶大でした。このとき、私は「ITやシステムには、いくら投資してもいい」ということを学んだのです。
―― それ以来、IT化を推し進められることになったわけですね。
続いて弊社が開発したのが、ネットワークを通じて在庫の画像が見られるシステムです。当時はパソコンもネットワークも、いま思えば驚くほど貧弱なものでした。メーカーのサイトでさえ、ほとんどテキストが中心だった時代の話ですから、隔世の感がありますね。
―― その画像つきコンテンツも、今やスタンダードになりました。まさに御社は時代を先駆けてきたわけですね。
弊社のシステムも、ひとつの画像を開くのもずいぶん時間がかかったものです。それでも、私としては業界に一石を投じたと考えています。
|