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--老舗と呼ばれる企業は、一般にIT化が遅れがち。つい、そんな先入観を抱いてしまうのですが…
鈴廣に限っては、それは当たりません。私たちがITに着目したのは、もう30年以上も昔。まだパソコンという言葉もなく、オフコンと呼ばれていましたっけ。そのオフィスコンピュータを導入し、基幹業務の処理に活用しました。
実は、これが大変な話だったんですよ。鈴廣ではすでに売店やレストランを経営しており、多業種の基幹業務に一括して対応できるアプリケーションが必要でした。でも、満足なものは、当時はまだなかったんです。そこでオリジナルのアプリケーションを開発するところからスタートしなければなりませんでした。
---そんな苦労をしてまで、IT化に踏み切った理由は、何だったのでしょうか。
やはり、新しいことにチャレンジする気風でしょうね。そのつもりでアンテナを張り巡らせているうちに、コンピュータというキーワードがひっかかったわけです。技術系の人材を採用するなど、組織レベルで導入を進めました。
私は、ITの真価は「省脳化」にあると思います。機械にできることは、機械にまかせればいいじゃないですか。人間の脳は、もっとクリエイティブな仕事のために使うべきです。
---老舗ののれんの奥で、いち早くそのような努力が行われていたとは存じませんでした。
基幹業務だけではありません。お客さまからも便利だと思われるような、ITのうまい使い方についても早くから模索していました。
20年前、お得意様向けのDMに「昨年は、どなたにお歳暮やお中元を贈ったか」、宛先を印字してお知らせするようにしたんです。もちろん、私たちとしては、どんな商品を贈ったかもコンピュータで把握できる環境を整えていました。しかし当時は、企業が個人の情報を蓄積することに抵抗のある方も多かったので、宛先以外の情報は伏せたわけです。これが、いざ実施してみると大好評。データベースマーケティングが当たり前になる、ずっと以前の話です。
---まさにIT活用の先駆者というわけですね。
それからパソコンの時代になり、クライアント-サーバー型が主流になり。そのつど、システムを迅速に見直し、現在に至っています。
こうなるとネットワークの品質がとても重要。今はNTT東日本のメガデータネッツを活用しています。安定性と速度に不満はないのですが、近いうちにフレッツ網に切り替えようと計画中です。
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