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---不況業種といわれる金型製造業のなかで御社が順調に発展されている理由が理解できたように思います。
この10年間、収益面でも持続的に成長してこられたのは幸運でしたが、それも社員がついてきてくれたからできたことです。実を言うと、私は前職を退職したら自分で会社を起すつもりでいました。それがある事情で社長を引き受けることになり、抜本的な建て直しを図ることになった。苦しい時期を乗り越え、お客様や社会から評価を得るまでになれたのは、社員の支援と彼らの生真面目さのおかげですよ。
---評価をさらに高めるためには、何が必要だとお考えですか。
当たり前のことですが、企業は成長しつづけていくことが大切です。私はいま54歳ですが、10年後には社長の座を下りているはずです。むしろ、世代交代を進め、「誰が社長になってもキチンとやっていける会社」にしたいと思っているんです。世の中の変化は早いですから、何が起こるかわからない。10年後には精密金型が海外で生産できる時代になっているかもしれません。10年後にどうありたいのか、そのためにはどうしたらいいのか、いま考え、できることから取り組んでいくことが大事なんです。今春、「10年委員会」をつくったのは、そのためです。
具体的に言いますと、「10年委員会」でビジョンを考える資格をもつのは、10年後も当社にいる人。ですから、私も資格がない(笑)。10年後もいる人が、10年後にタミーマシナリーと自分たちはどうありたいか、目標を定めます。その目標を実現していくためには、5年後にどうなっていなければならないかを、いまの経営陣を含めて一生懸命考えます。そして、そのためにいま何をするのか、全員で一緒に考え、決めていくんです。「10年後にどうありたいか」、社員からどんなビジョンが出てくるのか、とても楽しみにしています。
---製品づくりという意味でも、新しいモノに挑戦していかれますか。
もちろんです。例えば、半導体製造用のパーツのなかにも、金型がないため特殊な製法でつくらざるを得ないものもあります。そこをカバーする精密金型ができれば、製品の精度もアップしますし、コスト的にもメリットがでてきます。政府は今年を「モノづくり元年」とし、金型製造を基盤技術として予算措置を嵩じました。金型業界にとってはめったにないチャンスですから、業界の発展のためにも新しいことに挑戦していきたいと思っています。
---日本のモノづくりのためにも、ぜひ成果に期待しています。本日はどうもありがとうございました。 |